サントリー

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サントリー株式会社
Suntory Limited
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称
本社所在地  〒530-8203
大阪府大阪市北区堂島浜二丁目1番40号
電話番号 06-6346-1131(番号案内)
設立 1921年(大正10年)12月1日
(株式会社寿屋)
業種 食料品
事業内容 飲料食品外食産業
代表者 佐治信忠(取締役社長)
資本金 300億円
売上高 連結:1兆4,139億4,800万円
単独:7,970億1,900万円
2006年12月期)
総資産 連結:1兆2,398億3,600万円
単独:9,793億5,500万円
(2007年12月期中間)
従業員数 連結:20,470名 単独:4,327名
(2007年6月30日現在)
決算期 12月31日
主要株主 寿不動産(株) 89.33%
サントリー持株会 4.51%
(株)三菱東京UFJ銀行 1.00%
(2007年6月30日現在)
主要子会社 サントリーフーズ(株) 100.0%
(株)ダイナック 65.2%
(株)ティップネス 71.4% 他
関係する人物 創業者鳥井信治郎
2代目社長佐治敬三
3代目社長鳥井信一郎
竹鶴政孝
外部リンク www.suntory.co.jp
特記事項:
ファイル:Suntory headquarters01s3200.jpg
サントリー本社(大阪市北区堂島浜二丁目)

サントリー株式会社Suntory Limited)は、大阪府大阪市北区堂島浜二丁目1番40号に本社を置く、洋酒ビール清涼飲料水の総合企業である。

概要[編集]

1899年鳥井信治郎鳥井商店を創業。1921年壽屋(寿屋)を設立、1963年に現社名とする。サントリーの名がが初めて現れたのは商品名から。1929年4月、初めて発売したウイスキーに創業者鳥井信治郎が「サントリー」と名付けた。これは当時発売していた赤玉ポートワインの「赤玉」を太陽に見立ててサン(SUN)とし、これに鳥井の姓をつけて「SUN」「鳥井」、「サントリー」とした、ということになっている。「鳥井さん」を逆さにしてサントリーとしたという説も広まっているが、これは誤りである。

事業の主要な部分はアルコール飲料だが、1980年代以降清涼飲料においても一定の地位を築いた。

メインバンクは三和銀行UFJ銀行三菱東京UFJ銀行であり、旧三和グループ系の三水会及びみどり会にも加盟しているが、三井グループの広報を務める団体・三井広報委員会にも加盟しているため三井系の企業とみなされる事もある。

東証1部大証1部ニューヨーク証券取引所の上場企業と誤解されることがあるが、非上場大企業の代表として、上場の持株会社傘下を除き、従来から竹中工務店佐川急便ロッテ大塚製薬講談社小学館ジャニーズ事務所バーニングプロダクション敷島製パンカルビーサンヨー食品ポーラミツカンヤンマーYKK月桂冠佐藤製薬大日本除虫菊ジェーシービーウィルコムと並び挙げられてきた。非上場の理由として「酒の醸造には時間がかかり、短期的な利益を要求される株式公開に馴染まない」、「株主に商品の味を左右されたくないから」または「直接的な利益に結びつかない文化事業のリストラを要求されるため」と言われている。佐治信忠は結果として「ビール事業が軌道に乗ったのも非公開だったから」と話している。社長は鳥井姓と佐治姓を名乗っているが、佐治姓は創業者鳥井信治郎の長男・吉太郎が早世のため、二男・佐治敬三が姻族の佐治家を承継した後に同社社長に就任したことによる。

1980年代後半からマーケティングや営業面での業績向上を目指すため、大阪にある本社は登記上だけ残した上で、実質的な本社業務は東京のお台場海浜公園駅そばにあるワールドヘッドクオーターズで執っている(ただしウイスキーのテイスティングやブレンドなどに関する事案はいわば機密事案であるため、山崎蒸溜所が近い大阪本社でおこなわれる)。

現在のコーポレート・スローガンは「水と生きる SunTORY」。過去には、「人と自然と響き会う SUNTORY」ということで「響」の文字をモチーフにしたロゴマークと提供クレジットも存在した。なお、響のマークは現在もサントリーのウイスキー瓶に付く蓋の部分にあしらわれている。さらに以前の提供番組でのクレジットの読みは「世界の名酒 サントリー」であった。

主たる事業[編集]

ウイスキー部門[編集]

ファイル:Suntory Yamazaki Distillery.JPG
サントリー山崎蒸溜所

京都府大阪府の府境の大阪府三島郡島本町山崎蒸溜所、南アルプス・山梨県北杜市白州町白州蒸溜所を持ち、日本初の本格的なウイスキー「ホワイト」(発売当初の名は「白札」、1929年出荷開始)や、「サントリー角瓶」(発売当初の名は「十二年もの」、1937年出荷開始)をはじめ、「トリスウイスキー」(1919年出荷開始、1960年代「トリスを飲んでハワイへ行こう!!」が流行語に)、「サントリーローヤル」(1960年出荷開始)、「山崎」、「響」などを製造販売している。ウイスキー製造業者としては日本最大手である(2005年現在)。

2006年10月からはロシアの輸入販売代理店「VELD21社」を通して、ロシア市場で本格的にウイスキーの販売を開始する予定である。日本のウイスキーメーカーとしては初めてロシア市場に本格的に参入するものである。

マスターブレンダー[編集]

ビール・発泡酒事業[編集]

1928年横浜市鶴見区の日英醸造(商標名「カスケードビール」)を買収して「新カスケードビール」を製造販売した。1930年、政治家田中義一の愛称にちなんで「オラガビール」と改称し、低価格競争を仕掛けたが、大手各社の反撃に遭い、1934年ビール事業からの撤退を余儀なくされる。

1967年に「純生」で大手三社が寡占状態のビール業界に再進出した。この時「純生」の商標登録を巡って他のビール会社との間で純生論争が展開された。1980年代末からのドライ戦争の只中に、麦芽100%ビール「モルツ」を発売し、以降同社の主力ビールとなる。CMでも、1980年代にペンギンのアニメCM、1990年にプロ野球OBで作られた球団「MALT'S」のCMで多く話題を提供する。永らくビール部門では黒字が出ていないと言われていたが、2004年に黒字化したと発表した。さらに翌2005年、「ザ・プレミアム・モルツ」がビールとして日本初のモンドセレクション最高金賞を受賞し、サッポロの「ヱビスビール」を中心とするプレミアムビール市場に一石を投じた。2006-2007年にも、モンドセレクション最高金賞を連続受賞(3年連続最高金賞受賞により「ハイ・クオリティ・トロフィー」を授与されている)。

1994年には格安の輸入ビールに対抗して、日本で初めて発泡酒「ホップス」を発売する。当初は「節税ビール」と呼ばれた時があったが、現在では完全に市民権を得ている。

2005年から、全てのビールを天然水仕込に変更した。 佐治敬三はビール業界に再進出した当時の経緯について、「洋酒が絶好調で作れば何ぼでも売れる状態。そんなことでは(=努力しなくても売れることに慣れれば)会社がやがて傾く。だからビールに再進出した」と語っている(1988年頃、NHKのインタビューによる)。

工場所在地[編集]

工場は東京都府中市群馬県邑楽郡千代田町京都府長岡京市熊本県上益城郡嘉島町の4箇所。

ワイン事業[編集]

山梨県甲斐市と長野県塩尻市にワイナリーがある。このうち、甲斐市の登美の丘ワイナリーが事前予約制の工場見学ができる。塩尻市は見学不可。

清涼飲料水部門[編集]

「サントリーエード」「ウーロン茶」「NCAA」「伊右衛門」「なっちゃんシリーズ」に代表される清涼飲料水も製造販売し、日本有数の飲料会社となる。現在清涼飲料水販売部門の大半は子会社のサントリーフーズ(東京)に移管している。

  • 黒烏龍茶 - 特定保健用食品
  • スターバックス - スターバックス社と提携した、スターバックス店舗では売っていないチルドコーヒーである(缶ではない)。製造はタカナシ乳業に委託。2005年9月27日、シアトル(ラテ)とミラノ(エスプレッソ)の二銘柄を首都圏にて先行発売。発売と同時に爆発的にヒットしたため、エスプレッソは一時生産をラテに集約するため、生産・出荷中止となった。現在は中部・関西に販売地域を拡大。また、クァンディ(キャラメル)が2007年3月首都圏にて発売される(これも同様に4月、販売地域が中部・関西に拡大された)。

健康食品事業[編集]

主にセサミンゴマ由来の成分)や黒酢を使用したサプリメント商品を提供。また、これに関連したテレビ通販番組をいくつか持っている。

最近ではDHAを使用したサプリメント商品もラインナップに追加しているという。

レストラン事業[編集]

ファーストキッチンプロントサブウェイを東京や大阪などに展開している。また2008年1月17日、トンカツ惣菜店の「まい泉」を展開する井筒まい泉の買収を発表した。[1][2]

生花事業[編集]

1989年、サフィニア販売で進出。2002年にサントリー本体から事業を分割。子会社のサントリーフラワーズが引き継いでいる。世界初の青いバラ開発などが有名。詳しくはサントリーフラワーズの項を参照。

文化・社会活動[編集]

元社長・佐治敬三が文化活動に深い理解を示していたこともあり、日本屈指の音楽ホールとして知られるサントリーホールや、薩摩切子江戸切子エミール・ガレといったガラス工芸のコレクションで知られるサントリー美術館、近現代美術の収集で知られるサントリーミュージアム、音楽賞、文化財団などの社会・文化活動に熱心な企業としても知られている。Jリーグのオフィシャルスポンサー(1993~95年は前期ステージをサントリー・シリーズとして開催)を行っていることでもある。

愛鳥運動
Today Birds, Tomorrow Man”(「今日、鳥たちの身に起きていることは、明日は人間の問題になるかも知れない」の意)を掲げ、野鳥の保護に積極的に取り組み、「愛鳥キャンペーン」を展開している。
山梨の白州蒸溜所には「バード・サンクチュアリ」を併設、定期的に探鳥会を開催する等の活動を行っている。
1985年に開催されたつくば博では、パビリオン「燦鳥館」(さんとりーかん)を出展。愛鳥の精神をアピールした。
東北熊襲発言
元社長・佐治敬三による東北熊襲発言は文化人として知られていた佐治の教養人格を疑われることになったと同時に自社の営業に大いにダメージを与えた。サントリーは東北と九州の両地区で激しい非難に晒され、特に東北地方では全てのサントリー製品が撤去されるほどの事態となった。宮城県がウイスキーの大消費地(全国で2位、1人あたりでは突出して1位)であったのもサントリーとしては大きなダメージであった。

代表的な銘柄[編集]

※清涼飲料水については、サントリーフーズを参照。

ビール・発泡酒[編集]

第三のビール[編集]

  • ジョッキ生(ビール風味アルコール飲料、「その他の醸造酒(発泡性)(1)」に分類) 
  • 金麦(ビール風味アルコール飲料、「リキュール(発泡性)(1)」に分類)
  • スーパーブルー(ビール風味アルコール飲料、「リキュール(発泡性)(1)」に分類)


ビールテイスト飲料[編集]

  • ファインブリュー

チューハイ[編集]

  • -196℃
    • まるごと凍結 レモン
    • まるごと凍結 グレープフルーツ
    • まるごと凍結 梅
    • まるごと凍結 ぶどう
    • まるごと凍結 ブラッドオレンジ
    • まるごと凍結 白桃
    • 日向夏(ひゅうがなつ、限定販売)
    • 巨峰ヌーヴォー(11月6日~限定販売)
    • カシスヌーヴォー(11月6日~限定販売)
    • 糖類ゼロドライ レモン
    • 糖類ゼロドライ グレープフルーツ
    • プレミアムレモン(コンビニ限定)
    • プレミアムグレープフルーツ(コンビニ限定)
  • AWA'S(アワーズ)
    • レモン
    • グレープフルーツ
    • ドライ(2008年3月25日~新発売)
  • カロリ。
    • 地中海レモン(旧:レモン)
    • 地中海グレープフルーツ(旧:グレープフルーツ)
    • 地中海オレンジ
    • 地中海マスカット(2008年1月8日~限定販売)
    • 白桃
    • 巨峰
    • ウメ
    • アセロラ&ローズヒップ
    • アロエ&マスカット
    • クリスタルドライ
    • クリスタルオレンジ
    • クリスタルアップル
  • サントリーチューハイ 沖縄シリーズ(沖縄産果汁・泡盛使用)
    • 沖縄シークヮーサーチューハイ
    • 沖縄アセローラチューハイ
    • 沖縄パイナップルチューハイ
  • スーパーチューハイ
    • 淡麗レモン
    • 淡麗グレープフルーツ
  • サントリーチューハイ 烏龍茶割り
  • サントリーチューハイ ドライ

カクテル[編集]

  • カクテルカロリ。
    • ソルティードッグ
    • カシスオレンジ
    • ベリーミックス スプモーニ
    • スクリュードライバー
    • ファジーネーブル
    • 柚子モスコーミュール
    • マンゴーピーチ
    • ライチグレープフルーツ
    • カシスヌーヴォー(2007年11月6日~数量限定)
    • ホワイトピーチベリーニ(2007年12月4日~冬季限定)
    • フレンチ キス(2007年12月4日~冬季限定)
  • 銀座カクテル
    • メロン
    • マンゴ
    • ピーチ
    • グレープ
    • グレープフルーツ
  • とっておき果実のお酒
    • 山梨産の巨峰酒
    • 福島産の白桃酒
    • 北海道産の夕張メロン酒
  • ザ・カクテルバーコンクタイプ
    • ジントニック
    • モスコミュール
    • ソルティードッグ
    • カシスソーダ
    • ピーチフィズ
  • マカディア スパークリング
  • ちゅらディア スパークリング
  • ルジェカシス オレンジ
  • ヨーグリート スパークリング
  • スカイブルー

焼酎・泡盛[編集]

  • サントリー樹氷1978年から発売され続けるロングセラー商品。現在はスーパー樹氷とお得用サイズの大樹氷の2種類がある)
  • 鏡月 (韓国焼酎)
  • それから
  • 本格焼酎「八重丸」
  • ニュースタイル焼酎 「上海スタイル」
  • むぎのか
  • 壱岐焼酎「壱乃國」 - 壱岐の華が製造元。
  • 球磨焼酎「花」 - 福田酒造商店が製造元。
  • ジャスミン焼酎「茉莉花(まつりか)」
  • やわらか焼酎「はないも」
  • いも焼酎「黒丸」 - 濱田酒造が製造元。
  • すだち酎<NOUVELLE(ヌーヴェル)>
  • そば焼酎「神楽の舞」 - 神楽酒造が製造元。
  • 本場泡盛「美ら島」 - 新里酒造が製造元。
  • 本場泡盛「天龍蔵」 - 瑞穂酒造が製造元。

ウイスキー[編集]

モルト・ウイスキー[編集]

  • 和食にも合う淡麗旨口の晩酌ウイスキー。
  • サントリーピュアーモルトウイスキー
    • 山崎蒸溜所 樽出し原酒
    • 白州蒸溜所 樽出し原酒
    • 北杜12年(2004年6月22日発売)
  • シングルモルトウイスキー
    • 山崎50年
      山崎50年は完全予約制50本限定商品として2005年5月11日から1本100万円(消費税別途)の定価で予約販売を行ったが、翌5月12日に全て予約完売の人気商品なった。
    • 山崎25年
    • 山崎18年
      2005年にサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)2005で最優秀賞を受賞した。2006年に第37回インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションのウイスキー部門(スコッチを除く)で最高賞を受賞した。
    • 山崎12年
      2003年にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2003で金賞を受賞した。
    • 山崎10年
    • 白州18年(2006年3月7日発売)
    • 白州12年
    • 白州10年

ブレンデッド・ウイスキー[編集]

  • サントリー角瓶(角瓶・白角・黒43°)
    1937年発売のサントリーのウイスキーの代表。名称は容器の形状に由来している。
  • 三四郎
    コンセプトは「のどごし爽快ウイスキー三四郎」。
  • トリスウイスキー(トリス・スクエア・ブラック)
    コンセプトは「うまい、安い」。
  • レッド
  • 無頼派
  • ホワイト(ホワイト・スーパークリーン)
  • 北杜50.5°
  • オールド
    • オールド43°
    • ザ・サントリーオールド
  • リザーブ
    • スペシャルリザーブ12年
  • ローヤル
    • ローヤル15年ゴールドラベル
    • ローヤルプレミアム15年
    • ローヤル12年
  • (響30年・響21年・響ゴールドラベル・響・響50.5(ゴーマルゴ)(2004年5月11日発売))
    サントリーが通常販売しているウイスキーの中でもっとも高額な製品。創業90周年を記念して発売される。酒齢17年以上のモルトと酒齢17年以上のグレーンとをブレンドしている。ブラームスの「交響曲第1番」をイメージして作られた。
  • 膳丸
    和食に合うウイスキーとして2005年に発売される。

過去に発売されたウイスキー一覧[編集]

  • ローハイド
    1960年代にNETテレビで放映されていた同名の西部劇からとった製品。同社はこの番組のスポンサーでもあったため、バーボンウィスキー風のドライな味で売り出した。
  • サントリーゴールド
    1960年代に発売。750mlでアルコール度数42度でありながら、当時の広告では「ハードな琥珀の液体」を謳い文句にしていた。のちに容量が150ml増えたサントリーゴールド900が発売されている。野坂昭如が歌ったCMソング「♪ソ・ソ・ソクラテスプラトンか~」は余りにも有名。
  • サントリーインペリアル
    1964年に社名が寿屋からサントリーに変わったのを記念して発売される。その「帝王」という名に相応しく、熟成されたモルト・ウイスキーのみを厳選してつくられ、さらに高級カットガラスとして知られるボヘミア・ガラス製のデキャンターで発売されたため、当時としてはローヤル以上の価格で販売され、市場に出回らない幻のウイスキーとしてその名を知られた。また同じくインペリアルでブランデーも存在した。2006年の新スローガン「水と生きる」の制定に伴う製品一覧見直しにより、生産終了となっている。
  • サントリーQ
    1983年に新世代向けのウイスキーとして発売される。ライトかつスムースな口当たりを売りにし、当時若い世代を中心にカフェバーで流行していたカティ・サークに対抗した、緑色のボトルが特徴。CMにMTVで隆盛を極めていたニュー・ロマンティックの代表的アーティストとして知られるデュラン・デュランを起用。250mlボトル、500mlボトル、1000mlボトルと3種のタイプが存在した。今も地方の酒屋で稀に見かけられることもある。
  • サントリー21
    1984年にサントリーQと同じく、ライト&スムースタイプのウイスキーとして発売。キャッチコピーは「ハタチを過ぎたら21」で、同じくブランデーも発売されていた。過去に放映されたCMにはフランス出身の姉妹ピアニストとして知られるラベック姉妹が出演し、長いグランドピアノに座って連弾を披露している。
  • サントリーリザーブ・シルキー
    1984年リザーブの別タイプとして発売される。リザーブの持つマイルド&スムースな味わいを基調としながらも、白いラベルとクリアボトルで発売されたこともあり、リザーブとはまた違ったイメージを持つウイスキーに仕上がる。当時放映されたCMにはマット・ディロンが出演していた。
  • サントリークラシック
    同じく1980年代中期に発売。当時ニッカウヰスキーから発売され、ヒットしていた「ニッカピュアモルト」シリーズに対抗し、丸みを帯びたボトルデザインで発売された。その後1980年代後期から1990年代始めにかけて起こったナチュラルウィスキーブームで注目を集める。
  • OLD CLUB HOUSE
    同様に1980年代中期発売。”オールド”との記載があるように、当時はゴルフブームで、同社も大会などに積極的に協賛していた経緯などから”ゴルフ場のクラブハウスで飲むオールド”という位置づけだった様である。ボトルは平らなカタチをしており、当時の酒税法にもとづいて、2級表記になっている。当時放映されたCMにはジョン・ローンが出演していた。またこのウィスキーは2000年頃まで販売され続けていた息の長い製品でもあった。
  • サントリーコブラ
    1980年代発売。容量は1000mlとラベルに大きく表記され、正面にアメリカン・コミック風のイラストが描かれていた。平らなカタチのボトルで、この製品も当時の酒税法にもとづき、2級表記になっている。
  • サントリーエルク
    同じく1980年代に発売。”森の香りがするウィスキー”をコンセプトにした製品。サントリーQと同じく緑色のボトルで、ラベルにフクロウイヌワシキツツキリスなどの森に住む生物が描かれていた。この製品も地方の酒屋で見かけられることもある。
  • サントリークレスト12年
    1989年にサントリー創業90周年を記念して発売される。酒齢12年の年月を経たモルトウイスキーとグレーンウイスキーを使用し、当時発売されたブレンデッド・ウイスキーとしては贅を尽くした製品として話題を呼んだ。当時放映されたCMにはショーン・コネリーが出演したことでも知られる。しかし1995年ローヤルが同じく酒齢12年以上のモルトとグレーンを中心にリニューアルされたことで、存在が曖昧となり、差別化しにくくなったことで製造量が減少、2006年にサントリーの新スローガン「水と生きる」の制定に伴う製造一覧見直しにより、インペリアルと共に生産終了となった。
  • Smokey&Co.(スモーキー&カンパニー)
    1991年に新タイプのウイスキーとして発売される。5匹の笑う犬が描かれたラベルが特徴。金色ラベルのナチュラルメロウ、臙脂色のラベルのスーパースモーキー、緑のボトルのファインミントの3種類が存在した。
  • サントリー冷撰洋酒
    1993年に300mlボトルで発売。黒いラベルの淡麗辛口と白いラベルの超淡麗辛口の2種類が発売され、当時加藤茶三浦友和が親子という設定で共演したCMも話題を呼んだ。この頃サントリーは「ウイスキーは冷蔵庫へ」のキャッチフレーズで知られる「リザーブ&ウォーター」に代表されるように、あらかじめ水割りにした製品を製造し、その手軽さが受けたことで売り上げを伸ばし、ギフトCMもつくられたが、数年後には下火になり、その後製造中止に至っている。

ブランデー[編集]

国産のほか、フランス産のコニャックやアルマニャックといった高級ブランデースペイン産ブランデー、またカルヴァドスグラッパといった輸入のブランデー系蒸留酒も販売している。ここでは、国産のサントリーブランドのブランデーのみを挙げる。

  • サントリー V.O
  • サントリー V.S.O
  • サントリー V.S.O.P(デキャンタ/フロスティボトル/スリムボトル)
  • サントリー X・O(スーパーデラックス/デラックス/スリムボトル)
  • サントリー X・O SILKY
  • サントリー V.S.O.P SILKY

ワイン[編集]

  • レゼルブワイン
  • 赤玉スィートワイン(赤・白)

健康食品[編集]

  • セサミンEプラス
  • DHA&EPA+セサミンE
  • ローヤルゼリー+セサミンE
  • プロポリス+セサミンE
  • アラビタ
  • グルコサミン&コンドロイチン
  • CoQ10+セサミンE
  • マカ 冬虫夏草配合
  • 青汁
  • 鹿角霊芝
  • コラーゲン
  • クロレラ
  • ブルーベリー
  • イチョウ葉
  • ノコギリヤシ+セサミンE
  • 胡豆昆発酵粒
  • diet's[ダイエッツ]
  • diet's BB[ダイエッツ BB]
  • 火棘
  • 大豆イソフラボン+亜麻リグナン
  • マルチ ビタミン&ミネラル
  • カルシウム&マグネシウム
  • 黒酢にんにく
  • 青汁ゴーヤ
  • ビフィズス菌+キシロオリゴ糖
  • 甜茶400
  • ゴマペプ茶

その他[編集]

過去にあった代表的な銘柄[編集]

※清涼飲料水については、サントリーフーズを参照。

ビール[編集]

  • ダイナミック
  • ライツ
  • ビターズ
  • 大地と水の恵み

発泡酒[編集]

  • 麦の香り
  • 炭濾過 純生
  • ホップス
  • ホップス ドライ
  • スーパーホップス
  • スーパーホップス マグナムドライ(後に<スーパー>マグナムドライに)
  • <スーパー>マグナムドライ(後にマグナムドライ→MDゴールデンドライに)
  • マグナムドライ(後にMDゴールデンドライに)
  • MD爽快仕込
  • 風呂あがり<生>

第三のビール[編集]

  • 麦風(ばくふう)(麦芽100%ビールを麦焼酎で割ったビール風味アルコール飲料。小売価格が既存の発泡酒の小売価格とほとんど変わらなかったため1年足らずで販売終了。ちなみにこれの源流にあたるのが後述の「ビーハイ」である)
  • キレ味<生>(ビール風味アルコール飲料。主原料に麦芽を含む大麦小麦)の代わりにとうもろこしを用いる。後発の「ジョッキ<生>」シリーズに取って代わられた)
  • 「ジョッキ<生>」シリーズの限定商品
    • 「ジョッキ<黒>」
    • 「ジョッキ<淡麗>」
    • 「ジョッキ<淡旨(あわうま)>」
    • 「ジョッキ<夏辛(なつから)>」
    • 「ジョッキ<濃旨(こいうま)>」
    • 「ジョッキ<春旨(はるうま)>」

チューハイ(一部ブランド名のみ)[編集]

  • サントリータコハイ1983年発売。当初は200ml缶でも販売されていたが、末期には1000ml瓶のみで販売されていた)
    • レモン
    • グレープフルーツ
    • ぶどう
  • ビーハイ(1984年発売。その名のとおりビールを焼酎で割った商品で、今日の第三のビールのルーツといえる商品)
  • ダブル搾り
    • レモンダブル
    • グレープフルーツダブル
    • 桃ダブル
    • 葡萄ダブル
    • 林檎ダブル
  • 清涼感
  • アイスチューハイ
  • 青春チューハイ
  • スーパーチューハイ スパークリング・ロワイヤル
  • サントリー烏龍チューハイ
  • 樹氷チューハイ

カクテル(ブランド名のみ)[編集]

  • カクテルバー
  • カクテルバーCB
  • カクテルバー<CAN>
  • スーパーカクテルバー
2007年の「カクテルバーCB ソルティードッグ/スクリュードライバー」の生産終了に伴い、カクテルバーシリーズ13年の歴史に幕を閉じた(但しカクテルバーのコンクタイプは2008年現在も生産されている)。
  • ザ・グレートカクテルズ
  • スーパーリッキー(1994年に350ml缶で発売。ジンベースとウォッカベースの2種類が存在した)
  • 果実酒房(1996年に200mlボトルで発売。梅酒・あんず酒・すもも酒の3種が存在した。現在は1.8Lのコンクタイプでのみ販売されている)
  • ビアカクテル(同じく1996年に発売。発売当時はベリー&ビア・レモン&ビア・ジンジャー&ビアの3種類で発売され、1996年10月にライム&ビア・オレンジ&ビア、1997年3月にグレープフルーツ&ビア・アップル&ビアが追加された。尚、実際の品名は「発泡酒」であった)
  • ヘルシー素材のお酒(1998年にアロエ・カリン・プルーンの3種で発売。2001年まで発売)
  • すっきり酒(1999年3月に発売。桃・梅・杏の3種類。2000年秋ごろまで販売。)
  • みずみずしいお酒(1999年4月発売。無炭酸で同社のミネラルウォーター「南アルプスの天然水(現:サントリー天然水<南アルプス>)」を使用したニアウォーター風の味付け。同社初の500mlペットボトル入りカクテルでフレーバーは桃・白ぶどう・ライチの3種類だった。2000年秋ごろまで販売。)
  • カクテルパーラー
  • カクテルラテ
  • カシスハート
  • H(アッシュ)(2000年に発売。クリアドライとスパイシーの2種類が存在した)
  • アレックス
  • グレープフルーツを発酵させたお酒シリーズ(グレフル/ピングレ/キョホグレ/ももグレ/レモグレ/カシグレ/ライグレ)

サントリーと広告[編集]

サントリーは創業時から広告に力を入れ、資生堂松下電器産業などの企業とともに、非常に質の高い広告を展開してきた。創業者の鳥井信治郎も広告が好きだった。また開高健山口瞳柳原良平もサントリーの宣伝部に所属していた(前述の3名は後に独立し、サン・アドへ移行して、広告の企画立案ならびに、当時サントリーから発売されていたPR誌「洋酒天国」の編集を手掛ける)。戦前には片岡敏郎の手による赤玉ポートワインの広告が有名となり、戦後はテレビの普及とともにテレビCMも次々と名作を世に送り出した。「トリスを飲んでHAWAIIへ行こう!」や、京都の街を子犬が歩く姿を撮影したトリス、サミー・デイヴィスJr.のスキャットが話題となり、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞したサントリーホワイト、アルチュール・ランボーアントニオ・ガウディグスタフ・マーラーを題材にしたサントリーローヤル、アニメのペンギン松田聖子の「SWEET MEMORIES」を歌ったサントリー缶ビール、椎名誠(彼とサントリーの結びつきは非常に強い)と猫が出演したサントリー生ビール、近年では長塚京三田中裕子が出演して話題を集めた新オールドなど、今でも人々の記憶に残る広告ばかりである。

一部のCMについては白州蒸溜所内に併設された白州ウイスキー博物館のビデオ・ライブラリーや、電通本社にあるアド・ミュージアム東京で視聴が可能である。

2016年3月7日、ジャーナリスト佐藤昇による、サントリーウエルネスのセサミンの通販番組に、反社会的勢力である暴力団住吉会の副会長を出演させ、利益供与をしていた事実を糾弾する報道活動の結果、サントリーウエルネスは、ホームページ上で、公式にお詫び告知を発表する。

その他[編集]

  • 本社ビルが完成した1971年より、夏場に屋上で「サントリービアガーデン」を営業しており、大阪の風物詩となっている。
  • 伊豆急行が開業した頃、新商品発売記念行事の一環として「スコールカー」と名付けた食堂車1輌を同社に寄贈した。
  • 1985年に茨城県筑波郡(現・つくば市)で開かれた科学万博-つくば'85に『燦鳥館』(サントリー館)を出展した。
  • 日本生活協同組合連合会との提携により「コープ・ダイエット生」350ml缶を全国の生協へ供給している。内容は通常のダイエット生と同一であるが、缶や6本パックの包装に「co-op」のロゴが印字され、通常商品より少し安く販売されている。
  • 渋谷公会堂施設命名権渋谷区から電通を介して2006年10月1日からの5年間4億2千万円で購入し「渋谷C.C.Lemonホール」となった。
  • プレイステーション2のゲームソフト「龍が如く」・「龍が如く2」の作中では、サントリーの協賛により、サントリーの清涼飲料水及び酒が実名で販売されていて買うことが出来る。

関連企業・団体[編集]

企業[編集]

公益法人・学校法人等[編集]

買収企業[編集]

  • 1983年
    • (仏)シャトー ラグランジュ
  • 1990年
    • (仏)シャトー・セント・ジーン
  • 1994年
    • (英)モリソン・ボウモア社
      • (ボウモア蒸留所)
      • (グレンギリー蒸留所)
      • (オーヘントッシャン蒸留所)

関連項目[編集]

スポンサー番組[編集]

一社提供[編集]

現在[編集]
過去[編集]

複数社提供[編集]

現在[編集]
太字は60秒以上のスポンサー、その他は30秒。
過去[編集]

スポーツ事業[編集]

歴代キャンペーンガール[編集]

※2004年をもって終了。

CM出演者[編集]

現在[編集]

など

過去[編集]

外部リンク[編集]

脚注・出典[編集]

  1. Suntory News Release No.9995~井筒まい泉株式会社の全株取得について~
  2. トンカツ「まい泉」をサントリーが買収 - MSN産経ニュース


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